こんにちは。歯科助手の大竹です。
5月に入り、寒い日も少しずつですが減り、暖かい日が多くなり過ごしやすくなってきましたね。
わたしは寒がりなので暖かくなるのを、まだかまだかと心待ちにしていました。
過ごしやすくなったのは良いのですが、今度は暑い中でのマスク生活が始まりますね…
毎日のマスク生活の中でふと口元に意識がいくと、
「自分の口臭が気になる」
「なんだかお口の中がネバネバする」
と感じたことはありませんか?
それは、もしかしたらマスク生活による
『唾液の減少』が原因かもしれません。
今回は、そんな『マスク生活とお口の中の環境』についてお話させてください。
唾液の役割
唾液は通常、健康な成人で一日に1.0~1.5リットルほど分泌され、お口の中で
・粘膜の保護
・自浄、殺菌作用
・歯を再生させる(再石灰化)
上記のように、多くの仕事をしてくれます。
たくさんの「唾液」でお口の中が潤っていることは、食べ物の消化を助けるだけではなく、虫歯や歯周病のリスクから身を守る役割も果たしてくれています。
一見、マスクをしていると加湿され、お口が潤っているように思われるかもしれませんが、唾液の分泌量はいろいろな要因によって減少します。
唾液減少の原因
・口呼吸
・ストレス
・脱水
・話さない(口周りを動かさない)
上記のように、マスクをしていると息苦しくなり、たくさん空気を取り込めるよう口呼吸になりがちです。
この口呼吸は、お口の中を乾燥させ、唾液の分泌を減らしてしまう原因となります。
さらに、
・マスク着用や自粛生活を強いられる中でのストレス
・マスクの付け外しが面倒で水分摂取の減少
・在宅の時間が増加したことにより会話の減少
これら全てが、唾液を減らす原因となっている可能性があります。
唾液の減少とともに自浄・殺菌作用が低下してしまう=口臭が気になったりお口の中がネバネバしたり…
といった不快感が出てくるだけではなく、虫歯や歯周病にかかりやすくなってしまうので要注意です。
大切なことは歯科での定期的な検診とセルフケア
お口の中を健康に保つために大切なのが、定期的なメインテナンス。
そして、歯ブラシなどによる丁寧な口腔ケアや、こまめな水分補給などの毎日のセルフケアです。
虫歯や歯周病の治療やクリーニングはもちろんの事、日々のお手入れの仕方やブラッシング方法、マスク生活でのお口の中の悩み、トラブル等…
気になることがありましたら当院にいつでもご相談ください。
早く昔のようにマスクを外して笑顔の飛び交う世の中に戻ってくれるといいですね。