皆さんお元気ですか?
久しぶりにブログを書かせて頂きます院長のダイアナです。
あっという間に2021年も終わりますね、
ご家族やお友達方と無事に新年を迎えて頂きたいので、くれぐれも怪我には注意なさって下さいませ。
なぜ怪我について書いているかと言いますと、実は年末年始になると事故や転倒で歯をぶつけたり折ってしまったりする方が非常に多くなるからです。
場合によると大事な歯を抜かないといけない可能性もあります。
“あぁ、あの時知っていれば歯が残せたのに!”とならないように、
3つのハプニング例とその時の対処法を挙げますのでご参考になさって下さい。
例1
- 転倒、歯を強く打った場合。
傷口は触らず直ちに近くの歯医者さんへ向かいましょう。
歯が欠けていたり、グラグラしている場合は年齢や症状によって対処方法が違います、
いずれにせよ早めの処置が肝心です。
もし外で起きた場合は砂や汚れも一緒に傷口に入ってきますので、生理食塩水が手元にあれば傷口を擦らずに洗い流してもいいでしょう。
例2
- 転倒、歯が抜けてしまった場合。
抜けた歯を元に戻せる可能性はあります。
ですが、年齢と状況によるので残念ながら戻せない時も少なくありません。
その成功率を高める為に2つのポイントあります、時間と抜けた歯の保存状態です。
まず直ちに歯医者さんへ向かって下さい。
そして抜けた歯の根の表面はデリケートなので、指で触ったり乾燥させないで下さい。
牛乳に浸して持参する事をお勧めします、ティッシュで包むのはN Gです。
専門の保存液に浸すのが理想ですが、直ぐに手に入らないので牛乳で代理します。
牛乳でも手に入らない際は、舌の下に挟み唾液中に浸して下さい。
この方法は間違って飲み込む恐れもありますので、小さいお子様はお勧めしません。
例3
- 転倒、歯が欠けてしまった場合。
大きく欠けた時は歯の神経が外に露出してしまっている可能性が高いです。
万が一症状が無くとも、治療が必要になる事は少なくないです。
痛みがない場合でも歯の神経が壊死し、細菌感染して周りの組織を破壊する恐れがあります。
無症状でも早めに歯医者さんに受診するようにしましょう。
放っておくと状況が悪化し更に複雑な治療が必要になるかもしれません。
以上の例に当てはまらない状況に出くわしてしまった際は、焦らずお近くの歯医者さんや総合病院にお電話或いは直ぐに受診なさって下さいませ。
私が日々診察している中で最も恐れている一つが、外傷で歯が縦に真っ二つに割れてしまっている時です。
なぜならその歯はもう治療不可能なので抜かないといけなくなるからです。
出来る限り歯を抜かずに治療し保存していきたいのですが、悲しい事にこの場合はどうしようも無いのです。
去年の今頃の出来事なのですが、酔っ払って転倒し怪我をされた急患の方が来院しました。非常に残念ながらまさに歯が縦に真っ二つに割れてしまっており、保存不可能でした。
この記事を読まれている方をはじめ、全ての患者様の身にこの様な事は起きてほしく無いと心から思っております。
くれぐれも怪我には注意し、普段からメンテナンスなさっておられる健康な歯で忘年会のご馳走やお節料理を美味しく味わって頂きたいです。
今年は患者様のお口の健康のサポートにお手伝いさせて頂き誠に嬉しく存じ上げます。
患者様が快適に過ごせるように来年もフタッフ全員万全の治療を提供し続けますので、いつでもお気軽にご相談下さい。