こんにちは。
板橋ステーション歯科の大竹です。
今回は歯ぎしり、食いしばりについてお話させてください。
当院では、食いしばりやそれに関する症状で来院される方がいらっしゃいます。
歯ぎしりや食いしばりは昼夜の90%近くの方がしていると報告があり、
とても身近なものです。
自覚がない方のほうが多いですが、ギリギリという自分の歯ぎしりの音で夜中に
起きてしまうという話も耳にします。
歯ぎしりと食いしばりの種類には、グライディングとクレンチングなどがあります。
グライディングは、上下の歯が「ギリギリ」と擦り合わせるので、広範囲に渡り
歯が摩耗していくタイプ。
クレンチングは、強く噛み締める事で歯に強い力がかかってしまうタイプです。
原因は様々ですが、最も有力な原因が「ストレス」によるものだと言われています。
強いストレスによって無意識に顎に力が入ってしまい、歯ぎしりをする事でストレスを
発散しようとしたりします。
他にも、何かに集中するあまりに歯を食いしばり、歯並びの悪さ等で
噛み合わせが安定せず、歯ぎしりをしてしまっているなどの、様々な原因が考えられます。
その結果、顎関節症や歯が欠けてしまう恐れがあり、
また歯列不正、頭痛、肩こり等の様々な症状が現れてきます。
最近は特にコロナ疲れで、知らないうちにストレスを抱え込んでいる方がたくさんいらっしゃると思います。
そこで歯ぎしりや食いしばりの予防として、ストレスの発散を心掛け、頬のあたりをマッサージするのも効果的ですが、症状が重い場合は就寝時にナイトガードを装着して頂く方法があります。
ナイトガードは保険適用で作成することができ、ナイトガード自体が歯の代わりに削られる事で、歯の擦り減りや歯や被せ物等の破損を防ぐことはもちろん、顎関節や筋肉の負担を軽減してくれるとても簡単な治療法になります。
ご自身だけでなく、ご家族や身近な方に
・歯ぎしりを指摘された
・顎に力が入っていると言われた
またはご自身で
・歯を噛み合わせると痛い
・冷たいものでしみる
・顎が痛い
・顔から首にかけての筋肉痛が辛い
等の症状が出ている方は注意が必要です。
また、最近寒くなりつつありますが、寒い季節になるとやはり無意識に食いしばりをしてしまいがちです。
特に寒さに耐えている時や、寒さによって食いしばった状態で眠っていたりするため
顎付近の筋肉が長時間に渡り緊張状態にあります。
その為、起床時等に歯が痛むように感じるという現象が起こりやすい時期になります。
これらの症状がある方は悪化する前にぜひ当院でご相談ください。