こんにちは、板橋ステーション歯科の歯科衛生士の鎌込です。
今回は、黒くなってしまった歯肉をきれいなピンク色にする方法である、
「ガムピーリング」についてお話しさせていただきたいと思います。
ガム(gum)とは、英語で「歯ぐき」という意味です。そして、ピーリング(peeling)とは、英語で「皮むき」という意味で、新しい皮膚に再生する方法のことを言います。
つまり、「ガムピーリング」とは、日常生活で黒ずんでしまった歯肉の黒ずみを、本来のピンク色の歯肉に再生させる方法のことを言います。
歯肉の色が黒ずんで見えるのは、日焼けと同じでメラニン色素が沈着することが原因です。
「ガムピーリング」することで、白くきれいな歯は、健康なピンク色の歯肉に、より一層輝きます。
口元の印象を決める要素は、実は「歯肉」もとても大切な要因なのです。
歯肉の色が黒ずんで見えたり、茶色く見える原因はメラニン色素が沈着している為です。
そしてそのメラニン色素が沈着する主な原因は、タバコによる喫煙や、紫外線や、コーヒーやお茶類の刺激物などです。日焼けと同じで、歯肉もタバコや食品などの刺激によって、メラニン色素を分泌します。
そして、幼いころの副流煙でも起こることがあるそうです。他に、口呼吸によるものなど、理由は様々です。
一度黒ずんでしまった歯肉は、自然にピンク色に戻ることはありません。
「ガムピーリング」の仕組みについてご説明します。
歯肉に薬剤を塗布して、変色した歯肉を剥がします。その後、新しい歯肉を再生させることでピンク色の歯肉になります。
施術後は、歯肉が白くなりピリピリとした痛みがありますが、違和感がありご飯が食べられない程という感じではないと思います。
しばらくは、歯肉は白いままですが、2日、3日から1週間ほどで徐々に歯肉が剥がれて、ピンク色の歯肉が現れます。
その際は、無理に剥がしたり、触ったりしないようにしていただきます。
当院では、1回5,500円で行っております。
気になる方はご相談下さい。
しかし、「ガムピーリング」が出来ない場合もあります。
・歯肉炎、歯周病などにより、歯肉の炎症が強い方(炎症の原因である、プラーク・歯石などをクリーニングで除去し炎症を抑えてから処置するのが良いでしょう。)
・フェノール、アルコール類の薬剤にアレルギーのある方。
・歯のかぶせ物の金属が原因で、歯肉が黒ずんでる方は黒ずみの原因が異なりますので、効果は期待できません。
歯肉の境目が黒ずんでる場合は、保険の差し歯や古いメタルボンド、メタルコアに使用されている安定性の低い金属の溶出によって起こるブラックマージンという症状が考えられます。
原因がメラニン色素ではないので、その場合は「ガムピーリング」で治療するのではなく、金属を使用しないメタルフリーの治療をお勧めします。
もしも、ご自身で判断が難しいようでしたら、お気軽にご相談ください。